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「小沢所信表明」…厳しい意見が多いです

衆院本会議で代表質問する民主党の小沢代表(手前)。右上は麻生首相
衆院本会議で代表質問する民主党の小沢代表(手前)。右上は麻生首相
Photo By 共同

 麻生太郎首相の所信表明に対する各党代表質問が1日午後、衆院本会議で行われた。民主党の小沢一郎代表は、08年度補正予算案への賛否など首相からの「逆質問」には応じず、「所信表明」の形で政権公約の内容を提示。与野党が逆転したかのような前代未聞の展開となり、識者からは「政権交代前夜」などの声が上がった。両党首が政権担当能力をアピールしあったが、識者の評価で軍配が上がったのはどっち!?

 小沢代表が「39年間の議員生活で初めて」と驚きを隠さないほど、異例の展開となった“所信表明合戦”。一般紙政治部のベテラン記者は「野党党首と首相が逆転したようになったのは、今の自民党と民主党の情勢の表れ。首相は野党の攻撃ではなく、自分の意見を言うべきであり、小沢氏のほうに余裕を感じた。政権交代前夜を表している」と感想を語った。

 話し方や表情などアピール術について、放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は「麻生さんは人の目を見て話すし声も通るけど、小沢さんは話の内容はいいのに、元気がなく面倒くさそうに話すのでもったいない。民主党は本当に政権を取ろうと思うなら、メディア対策をして、小沢さんのプロデュースをしないとダメ」と強調した。

 放送作家の山田美保子さんは「麻生さんは街頭演説とかは明るかったのに、最近のCMも含めてトーンが下がっている。笑っていないと人相が悪く、相当怖い。余裕のなさや、切羽詰まっている感じを受ける」と指摘。「麻生さんは1人ぼっちという感じだけど、民主党は助さん、格さんの鳩山(由紀夫幹事長)さんや菅(直人代表代行)さんがいて安心感がある。小沢さんのほうが政治家として1枚も2枚も上手に感じる」と小沢氏に軍配を上げた。

 一方、政治評論家の浅川博忠氏は「今までの所信表明は形がい化し、総花的でインパクトがなかった。麻生首相は論点を絞り、本来あるべきやり方に挑戦した」と一定の評価をしている。小沢代表の代表質問については「首相が投げかけた質問にきちんと答えるべき。国会のパターンを無視した民主党の宣伝で、選挙を意識するあまり邪道に走った。野党第一党としては無責任」と批判した。

[ 2008年10月02日 ]

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