吉幾三特別公演
待望の「吉ワールド」が錦秋の中日劇場で全開。10月5日から29日
【社会】逆転有罪の懲役17年確定へ 愛知・豊川の男児殺害2008年10月2日 12時11分 愛知県豊川市で2002年、会社員村瀬純さんの長男翔ちゃん(当時1歳10カ月)を車から連れ去り殺害したとして、殺人と未成年者略取の罪に問われた元運転手田辺(旧姓河瀬)雅樹被告(41)の上告審で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は2日までに、被告の上告を棄却する決定をした。 1審の無罪判決を破棄し、懲役17年の逆転有罪とした2審名古屋高裁判決が確定する。決定は9月30日付。 有力な物証はなく、捜査段階の自白の信用性が最大の争点だった。 2審判決によると、田辺被告は02年7月28日未明、豊川市のゲームセンター駐車場で、村瀬さんのワゴン車に1人でいた翔ちゃんを連れ出して車に乗せ、同日、約4キロ離れた同県御津町の岸壁から海に落とし、水死させた。 06年1月の1審名古屋地裁判決は「被告は捜査段階から否認と自白を繰り返すなど基本的な部分で供述が一貫せず、客観的状況と合うように、捜査官に誘導された可能性も排除できない。犯人しか知り得ない秘密の暴露も、自白を補強する十分な証拠もない」として、懲役18年の求刑に対し無罪を言い渡した。 しかし、昨年七月の高裁判決は「自白は任意になされ、根幹部分は十分信用できる。被告を犯人とする証明は十分」と、逆の判断を示した上で「動機や犯行の経緯は、自白部分を全面的に信用できず、明らかではないが、幼児を連れ出し、殺害した理不尽で卑劣な犯罪。いったん自白したのに翻し、責任を逃れようとしている」と批判した。 (共同)
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