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町田市民病院に周産期センター

2008年10月02日

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開設された周産期センターを案内する仁志田博司所長=町田市民病院

 低出生体重児や重症の新生児を治療する周産期センターが1日、町田市立町田市民病院(旭町2丁目)に開設された。同様の施設は、多摩南部地区では都立八王子小児病院に次いで2カ所目。しかし、八王子は府中にできる小児総合医療センターに統合予定で、町田市民病院では「新生児医療の空白地域を埋めていきたい」と意気込んでいる。

 周産期センターは、出生前後に生命の危機にさらされた胎児、新生児を受け入れる救急施設。最新の設備を備えた新生児集中治療室(NICU)を6床設置、6人の常勤医が、24時間体制で常駐し、患者を受け入れる。

 所長に就いたのは、新生児医療で実績のある仁志田博司・元東京女子医大母子総合医療センター所長。仁志田所長は「NICUはどの地域も満杯の状態。今後は9床まで増やし、安心して出産のできる環境を整えていきたい」と話した。

 多摩地域にはこれまで、杏林大付属病院(三鷹市)、武蔵野赤十字病院(武蔵野市)、都立清瀬小児病院(清瀬市)、都立八王子小児病院(八王子市)など計4カ所に周産期センターがあり、町田市民病院は5カ所目。しかし、清瀬と八王子の両院が、府中市に09年度に完成予定の小児総合医療センターに統合されるため、多摩南部地区での「空白」が懸念されていた。

 また、町田市民病院では、常勤医の確保ができないため、小児科の2次救急指定を先月下旬から休止している問題について「センターは新生児専門の対応施設。救急再開につながるものではない」と説明している。

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