高砂市土地開発公社が所有する工業団地「高砂工業公園」(高砂市荒井町)の汚染土壌野積み問題をめぐり、公社が金属加工業者(姫路市)に対し、土壌を撤去し土地を明け渡すよう神戸地裁姫路支部に求めていた仮処分申請で1日、公社が撤去することで両者の和解が成立した。
公社は、問題の土地に進出を予定している市内の企業との契約が遅れていることから8月14日に仮処分申請。地裁は同27日の第1回審尋で和解案を示していた。
1日の2回目の審尋で(1)今年2月からの土地貸し付けは5月31日で満了しているので本日返還する(2)業者に代わって公社が土壌を撤去して原状回復する(3)撤去費用の負担は別途解決する--との内容で双方が合意した。
公社理事長を務める冨田康雄・副市長は「新たな進出企業が決まっているので和解した。早急に撤去作業に着手し、費用が確定した時点で業者に負担を求めていきたい」と話している。【成島頼一】
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2008年10月2日 地方版