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殺人被害、過去最多規模か 大阪の個室ビデオ店火災 '08/10/2

 大阪市浪速区の個室ビデオ店火災で亡くなった人は十五人、けが人も十人に上った。大阪府警は一日、放火や殺人などの疑いで無職小川和弘おがわ・かずひろ容疑者(46)を逮捕。警察庁は「(公訴された場合)殺人事件として把握している中では、被害者の数は過去最悪の規模ではないか」としている。

 警察庁によると、多数の死亡者が出た放火殺人事件には、二〇〇〇年六月に宇都宮市の宝石店で男が店員らにガソリンをかけて火を付け六人を殺害、〇一年五月に青森県弘前市の消費者金融支店に押し入った男がガソリンをまいて放火、従業員五人を殺害した事件などがある。

 最近では今年六月、神奈川県綾瀬市の知的障害者施設で、施設所有者の女が火を付け、入居者三人を死亡させたとして逮捕され、昨年三月にも川崎市の民家に火を付け、娘と孫二人の三人を殺害したとして男が逮捕されている。

 四十四人が死亡した東京・新宿の歌舞伎町ビル火災については、警視庁が放火の疑いで捜査を続けている。

 放火事件を除いた殺人事件でみても、死亡者が多かったのは今年六月に東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件の七人、大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件の八人など。オウム真理教による事件を除くと二けたに上ったケースはほとんどないという。




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