2008年 10月 1日
大阪の個室ビデオ店火災受け、緊急査察
1日、大阪市の個室ビデオ店で発生した火災で15人が死亡したのを受け、高松市では個室ビデオ店を対象にした消防局の緊急査察が行われました。1日、大阪市の個室ビデオ店で発生した火災。男性客15人が死亡したほか、10人が重軽傷を負い、客の男が放火や殺人などの疑いで逮捕されました。この火災を受け、高松市内に3店舗ある個室ビデオ店のうち、高松市国分寺町の店に、高松市消防局の署員6人が緊急査察に入りました。そして、消防法で義務付けられている消火器や火災報知器が設置されているかや、避難経路が確保されているかなどを調べました。査察の結果、この店では違反はありませんでした。高松市消防局は今後、残りの2店舗の査察を行うことにしています。

死亡女性の自宅近くで悲鳴
先月29日、岡山市の港で女性が遺体で見つかった事件で、この女性が行方不明になった日の夜、自宅近くで女性の悲鳴を聞いた住民から110番通報があったことが分かりました。この事件は先月29日朝、岡山市の新岡山港で岡山市南古都の会社員、杉本文さん(24)が遺体で見つかったものです。これまでの警察の調べで杉本さんの行方が分からなくなった先月26日の夜、自宅近くの住民から「女性の悲鳴が聞こえる」との110番通報があったことが分かりました。警察が調べたところ、不審な人物や争った形跡は見つからなかったということです。杉本さんは「映画に行く」と家族に言って、1人で外出した後、行方不明になっていて、警察は外出直後か帰宅した時に襲われた可能性があるとみています。また、司法解剖の結果、杉本さんの死因は窒息死でした。この事件では、先月27日、岡山市のホテルで自殺を図り、入院した24歳の男が、杉本さんの殺害をほのめかしていて、警察は容疑が固まり次第、逮捕する方針です。

香川銀行でATMダウン
1日午前、香川銀行の全てのATMが約2時間半にわたって使えなくなるトラブルがありました。香川銀行によりますと使えなくなったのは県外の支店を含む81店舗のATMと、店舗外に設置されたATM、あわせて280台です。午前8時半ごろ、コンピューターのオンラインシステムを委託している岡山市の会社と、香川銀行をつなぐ通信回線で何らかのトラブルが発生し、約2時間半にわたって不通となりました。この影響で預金の引き出しや現金の振り込みなどATMのサービスが利用できなくなり、利用客を窓口に案内するなどして対応しました。香川銀行では、詳しいトラブルの原因を調べるとともに「今後、このようなことがないよう、再発防止に全力で取り組みたい」とコメントしています。

秋の交通安全県民運動中の事故発生状況
先月31日まで行われた秋の交通安全運動の期間中、岡山県では3人、香川県では1人が交通事故で亡くなりました。秋の交通安全運動は先月21日から31日までの10日間行われました。期間中は高齢者の交通事故防止などを重点目標にかかげ取り締まりが強化されました。期間中に岡山県内で発生した人身事故は450件で、去年を46件下回りました。死亡事故は先月23日に津山市坪井下の国道で77歳の女性が軽乗用車にはねられ死亡するなど3件発生し3人が亡くなりました。死者の数は去年と同じで、亡くなった3人のうち2人が65歳以上の高齢者でした。また、香川県では人身事故の件数が去年より52件増えて343件、死亡事故は先月23日に高松市多肥下町で発生した1件で、去年と同じ1人が亡くなりました。

財政構造改革素案に市長会が要望
岡山県の財政構造改革の素案について、岡山県市長会は1日、受け入れられない項目などをまとめ県に要望しました。市長会では、関係する680の事業などの見直しのうち、590については受け入れるとしています。一方で、不登校の子供などに対する自立支援や企業立地促進の補助金交付など65項目で受け入れられないとしている他、観光連盟への助成金や限界集落への機能再編・強化事業など22項目は、市に負担を転嫁しないなどの一定条件をクリアすることが必要としています。また、県の施設の見直しについては、市の意見を可能な限り反映して欲しい、廃止や譲渡する場合は地域住民などに納得のいく説明をしてほしいとしています。県では要望書の内容も考慮した上で、来月には最終案を取りまとめるとしています。

石井十次のお墓再建へ
「児童福祉の父」と言われ、日本で初めて孤児院を作った石井十次のお墓が岡山市に再建される事になりました。お墓の再建は、岡山県内外の有志で作る石井十次顕彰会設立準備会が呼びかけています。石井十次は、今から約120年前親のない子どものために岡山孤児院を作りました。そして「愛」と「祈り」、「奉仕」の精神で多い時には1200人を預かり、子どもたちの救済と教育に心血を注ぎました。十次のお墓は、岡山市御成町の妻・品子や岡山孤児院の孤児たちが埋葬されている墓地を整備して建立する事になっています。お墓の整備には約1600万円かかると言う事で、会では寄付金を募る事にしています。寄付金の振込先はご覧の口座となっています。お墓は、今年中に整備する予定です。

岡山のJA再編完了
岡山市のJA岡山が瀬戸内市のJAせとうちと1日、合併しました。岡山県のJAで14年前から進めていた合併計画はこれで完了しました。瀬戸内市のJA岡山邑久支所では記念式典が開かれ、JA岡山経営管理委員会の堀川進会長など7人がくす玉を割って、合併を祝いました。JA岡山には新たに旧JAせとうちの邑久・裳掛・牛窓支所が加わり、組合員数は約4万7500人、貯金残高は約4500億円と県内のJAでは最大規模となります。今回の合併は経営基盤の強化や農業の振興などを目的に14年前から進めている合併計画の一環で行われたものです。14年前に県内にあった91つのJAは9つのJAに集約され、計画された合併は完了しました。

高松市で流政之の世界展
高松市を拠点に世界で活躍する彫刻家流政之さんの個展が、高松市のデパートで開かれています。流さんは、長崎生まれの85歳。戦後、アメリカに渡るなどして独学で彫刻を学び、作品はニューヨーク近代美術館に収蔵されるなど世界中で高い評価を受けています。会場には、新作を中心に、約40点が展示されています。流さんの代表作で男性の人体をイメージした「サキモリ」と呼ばれるシリーズは約30年前に発表されました。胴体を空洞にした斬新なデザインは、世界の彫刻家に衝撃を与えました。また、「雲の砦」と呼ばれる作品は、2001年にテロ事件が起きたニューヨークの、世界貿易センター前に置かれていたものと同じデザインです。流政之の世界展は、今月7日まで高松市の高松天満屋で開かれています。

岡山県が観光立県宣言
岡山県は1日、観光を核として中四国の拠点都市を目指すとした観光立県宣言を行いました。これは1日開かれた「吉備の国岡山」観光推進本部会議で、発表されたものです。宣言では、「地域発の観光で交流拠点岡山を創造していく」などとしています。会議では宣言に先立って、県の観光振興策について検討してきた有識者で作る会議が、先月25日に答申した観光立県戦略案を正式に決定しました。戦略の柱には、地域自らが魅力を発信する「地域発観光」を掲げ、今後5年間で観光客数をこれまでに比べ、約140万人増やすことや滞在型の観光を提案することで、宿泊客やリピーターの増加を目指すとしています。県では今後、この観光戦略を基に具体的な施策を実施していくことにしています。

行政書士無料相談
遺言や相続などに関する相談に行政書士が無料で応じる相談会が岡山市で始まりました。岡山県行政書士会が開いたもので、行政書士6人が相談に応じます。主催者によりますと最近は、遺言状や遺産の配分をまとめた書類の作成方法など、相続に関係する相談が増加傾向にあるということです。この相談会は2日と3日も午前10時から午後4時まで開かれています。ご覧の電話番号でも相談を受け付けています。