昨日の総務・年金合同部門会議における私の質問と当局の言い訳をおさらいしてみたいと思います。
そもそも事の発端は平成14年の年金運用6兆円損にありました。翌年の予算委員会で上田代議士（現埼玉県知事）と私はこの問題を厳しく追及しました。国民年金や厚生年金といった民から預かったお金は膨大な運用損を出しているのに、官僚がお世話になる共済年金には穴一つないことも大きな矛盾です。100年安心などと言っていましたが、これでどこが安心でしょうか？あげくの果てには年金財政の不如意を少子高齢化のせいにするというのはとても許せない暴挙です。


　あの追求から5年。根本的改革の必要性を訴え続けましたが、世界経済の好調に支えられ「運頼みの運用」を続けてきた結果が、この5.8兆円もの巨額の損失です。
149兆円もの年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）が、昨年度5.8兆円もの巨額の運用の損失を出したことが明らかになっても、厚生労働省は「長期の運用が大事で、この1年株式市場が下落したからこうなった。」とおよそいい訳にもならない言い訳を私にしました。単なる株価下落で片づけられて済むような問題ではありません。根本的な政治の無策と官僚機構の構造問題が存在することを声を大にして今こそ伝えて行かなければなりません。


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