9/15ですが、下北沢の440で行われたbiceのワンマンに参加してきました。不明曲があり申し訳ありませんが、セットリストから。
1. Raincoat
2. cine love 4
3. lily on the hill
4. in lovers time
5. The Girl In The Letters
6. ただ恋しくて会いたいなんてね
7. heaven
8. ?
9. 悲しき鳥
10. K garden
11. Young and so innocent
12. レッドバルーン
13. 100年後にはふたりはいない
14. ?
15. ?
16. ordinary days
17. Linsey de Butterfly
<アンコール>
18. 包んであげる
19. lily on the hill
biceのライブは直前のインストア以来で、2回目。開演時間の18:30を10分ほど過ぎて、先ずサポート陣が入場。メンバーはBs.に一十三十一のサポでお馴染みの南條レオ、Gt.永田太郎とDr.北山ゆう子は初めてだったかな。しばらくしてbiceも登場しましたが、この日の衣装はインストアのカジュアルな感じから一変して、ゴージャズなゴールドの肩紐ドレス。足元は茶色いタイトなロングブーツ、髪は前回と同じく栗色のロングだったかな。メイクも気合入ってた感じ。1曲目は1stミニアルバムの『Spotty Syrup』のオープニングトラックで幕開け。最初にこの曲を持ってきたってのは、このワンマンが『かなえられない恋のために』リリースを記念したライブであるだけでなく、biceの歴史を辿るって意味も含まれていたかな。biceはアコギを抱えてのスタートでした。2曲目で一旦エレピに移動したbiceですがセットを確認し、「まだギターでしたね」とステージ中央のスツールに戻る天然さも可愛い。曲は彼女のアコギのみで始まり、BメロからBs.そしてサビからDr.が入って行く展開。間奏での南條さんのBs.ソロも美しかった。biceのヴォーカルも安定してきて、流石ワンマンって感じ。
3曲目は新譜の中で一番好きな曲が早くも来ました。先日のインストアでは弾き語りだったけど、今回はバンドも参加。でも終始強いタッチのエレピがリードしていて、フィニッシュではエレピとシンバルのみでしっとりと締めてたっけ。4曲目はミニマムなエレピとE.Gt.のリフで始まり、サビからAOR風に疾走感あふれるバンドが参加。北山さんが笑顔で叩くDr.は見ているだけでも楽しいね。強烈なバスタムの連打もシビレました。永田さんのファルセットでのコーラスもグルーヴしてたよ。5曲目は2ndフルアルバムの『let love be your destiny』からで、この曲から1stVn.の河辺靖仁を始めとする弦楽カルテットがbiceプロデュースのTシャツを着て登場。Org.とストリングスのイントロから欧風なムードでしたが、歌い出しはGt.のみで静かに。途中からピチカートでのカルテットも入り、その後リズム隊も参加して行く展開がシンフォニックだったね。6曲目はまた新譜に戻り、biceはKb.を離れてハンドマイクへ。Vc.のみバックに歌い始めるとか、biceもウィスパーでなく声を出して歌うなどCDとはちょっと変わったアレンジ。ファルセットは声が出てないとこもありましたが、それも切なさがあって良かったかも。
ここでカルテットが下がり、また4名で7曲目へ。biceはアコギに戻り、そのアコギのみでの歌い出し。その後北山さんのプラブラシでのDr.からバンドが参加したけど、ゆったりとした演奏がダルなヴォーカルにフィットしてたよ。アウトロでのbiceと永田さん二人でのスキャットもムードありました。8曲目は曲名が分からなかったけど、結構アップテンポな曲だったかな。北山さんはロッドでのドラミングで、永田さんのE.Gt.には深いリヴァーブがかかってたね。Bs.ラインも複雑なコードで、南條さんはスコアとにらめっこ。9曲目はまた『let〜』からで、biceはKb.に移動。この曲は永田さんのE.Gt.メインで進行し、biceのOrg.やマレットでのシンバルが少し絡むような展開。大サビでスティックに持ち替えた北山さんとBs.がようやく入って来て、ドラマティックなエンディングとなりました。10曲目は2ndフルアルバムの『Nectar』からで、カルテットも戻ってそのアンサンブルのイントロから。ジャケ買いしたアルバムのこの曲でbiceの虜になった私ですが、ライブでこの曲をそれも生弦楽付きで聴けるなんて幸せ過ぎでした。スキャットとエレピのみでしっとりと締めてくれるまで夢見心地でしたよ。
11曲目も続いて『Nectar』からで、出だしはバンドのみで4ビートっぽいJazzyなアレンジにアンニュイなヴォーカルという面白い取り合わせ。大サビからスタッカートでのカルテットも加わり、欧風なJazzを思い起こさせる展開でフィニッシュ。12曲目はバンドが下がり、biceのアコギと打ち込みのみでインストアと同じスタート。インストアの時よりアコギに集中していたためか、ややヴォーカルがお留守になっていたのが残念だったな。サビからストリングスが入って、ようやくヴォーカルも本調子に戻ってたっけ。後半はやはりアコギを放棄して振り付けを入れたりと、biceもようやくステージを楽しんでたかも。13曲目はVc.がステージを降りて、biceもアコギを下ろしてハンドマイクに。始めは打ち込みのみでしたが、サビから弦楽トリオの美しいアンサンブルも加わり、biceも先日と同じような振り付けで楽しく踊ってましたね。先日のレポではPerfumeを意識したのか、とか書いたけど彼女のブログを見ると80年代を再現したかったようなので、ルーツは一緒かもしれませんがPerfumeを狙ってた訳ではないみたい。
14曲目は曲名が分からなかったけど、ストリングスも皆さん退場して打ち込みのみ。一人でやや照れながらも一生懸命踊っているbiceが可愛かったね。ヴォーカルもトラックのコーラスが加わって、ドライヴ感あったよ。15曲目からはバンド3名が戻り、biceもアコギを担いだっけ。その激しいアコギのストロークからでしたが、この日の演奏ではこの曲のみバンドの一体感が落ちてたかも。走っている曲だけだっただけに、ちょっと目に付いてしまったよ。16曲目はアコギのみで歌い始めて直ぐにバンドが参加したけど、サビ前でアコギのカッティングとリズム隊がシンクロするとこは面白かったね。最後のリフレインでいきなり台詞っぽく語りだすとか意外性もあったわ。そして、本編最後はまた『let〜』からで、ディストーションの効いた永田さんのE.Gt.のみでの歌い出し。途中からリズム隊とbiceのエレピが参加したけど、この曲では永田さんの泣き入ったGt.が目立ってたよ。アウトロのbiceのスキャットをバッキングしたり、その後のGt.ソロでは南條さんのBs.とも絡み合ったりと大活躍でした。
アンコールではbiceがドレスの上に緑色のオリジナルTeeを着て、一人で登場。18曲目はOrg.のみでの歌でしたが、時折入れる「ハァン」というため息のような声はセクシーでした。アウトロはスキャットとOrg.のユニゾンで締めたのですが、ミスして「拍手しないでください、間違えて悔しい!」と勝気な面も見せてたね。オーラスはこの日2回目の「lily〜」でしたが、今度はインストアと同じエレピ弾き語りで。前の曲のミスから立ち直れなかったのか前半はやや歌もエレピも精彩を欠いていた気もしますが、後半には共に安定して来てしっとりとした締めになって良かった。1時間半強のステージ、いろんなbiceの顔が見れたかな。特に生のストリングスが入ることでbiceのスタイリッシュなサウンドに華やかさを加えていたのが印象的だった。今後は対バンでのライブもあるそうなので、またお邪魔したいですね。