キム・ジュニョン(フリージョン・ニュース記者)
|
昨年10月、南北頂上会談の時、盧武鉉前大統領が平壌の万寿台議事堂の芳名録に残した句 |
鮮明な親北左派路線のため執権期間中、絶えず論難を起こした盧武鉉前大統領の突出行跡が、後から公開された。「参与政府」(盧武鉉政権)が日本の朝総連機関紙の「朝鮮新報」の製作を支援したことが確認された。
ハンナラ党の韓善教議員が文化体育観光部や「市民放送」から提出されて公開した資料によると、盧武鉉政権は、2004年、「視聴者参与番組支援費」として策定された予算の中で1億4000万ウォンを朝総連機関紙「朝鮮新報」との共同製作に支援したことが明らかになった。
韓議員は、29日、報道資料を通じて、「朝総連中央常任委員会の機関紙であり、社会主義祖国(金正日体制)擁護を編集方向とする朝鮮新報と、市民放送が共同で14編の放送物を製作し、このため放送採択料および製作支援費として総1億4520万ウォンが支援された」と暴露した。
韓議員は、「市民放送は、朝鮮新報に直接お金が流されたことはないと主張するが、これさえも疑問だ」とし、「問題の核心は、朝鮮新報との番組製作に、国家の基金が支援されたという事実そのものであり、市民放送の主張とおり『自分たちは朝鮮新報が製作した番組をもらっただけ』という話をそのまま信じるとしても、結局市民放送は何もせずただで番組を作り、国家基金の1億4千520万ウォンをそのまま横領した格好だ」と付け加えた。
これは盧武鉉前大統領をはじめ当時の執権勢力の理念性向とも無関係でない。彼(盧)は、大統領選候補の時から「反米で何が悪いか」、「南北関係のみうまくいけば、他の事は全部台無しになってもかまわない」などの過激発言をして自分の核心支持層の極左勢力を熱狂させ、就任以後も、「毛沢東を尊敬する」(2003年)、「龍山の米軍基地は、干渉と外勢の象徴」(2004年)、「北朝鮮に多くの譲歩をしようと思う」(2006年)など、露骨な発言で一貫してきた。
盧前大統領は、2003年就任の直後、利敵団体である「韓総連」の手配解除および合法化を積極的に試み、「左偏向的人物」だとして国会の情報委員会が全員一致で反対した高泳耈氏を国家情報院長に任命した。
また、2004年の夏、大統領直属の「疑問死真相究明委員会」を動員し、(平壌からの)南派スパイおよびパルチザン出身人物らを「民主化貢献者」に昇格させた。その年の秋、大法院と憲法裁判所の引き止めにもかかわらず、「国家保安法」廃止を扇動する発言をして、当時与党だったヨルリンウリ党の「国家保安法強行廃止」の試みを支援した。
昨年の10月、南北首脳会談の時、平壌の万寿台議事堂を訪問し、「人民の幸福が生まれる人民主権の殿堂」という文を芳名録に残した。対南赤化工作の本山であり、「6.25事変」南侵戦犯である金日成の銅像の前で、北朝鮮式用語の「人民」を公開的に使った。
フリージョン。ニュース金ジュニョン記者(daniel@freezonenews.com)