自動車業界団体が1日にまとめた2008年度上半期(4―9月)の新車総販売台数は、前年同期比2.7%減の241万7838台だった。上半期の前年割れは3年連続で、1978年度以来30年ぶりの低水準に落ち込んだ。ガソリン高や景況感の悪化が響き、登録車(排気量660cc超)を中心に需要減退が続いた。
日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、上半期の登録車販売は2.9%減の154万3092台。ピークの90年度上半期(289万台)の約半分となった。「燃料高や米国発の金融危機で消費者心理が悪化した」(自販連の伏見剛理事)という。
車種別ではトラックなどの貨物車が13.8%減と大幅マイナス。運送会社の買い控えが目立ったほか、値上げも響いた。乗用車も1.0%減。輸入車販売は18.7%減の10万7441台と急減した。
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