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ひょっとして電話魔?

NINA / 2008.10.01 21:59 / 推薦数 : 0
相手にどう思われているのかはよくわからないけれど,私は学校の先生に自分からお電話させていただくのが大好きです。

診察室に来てくれたこどもさんのことで学校と連携をはかりたいな,と思ったら「学校の先生に私から連絡取らせてもらってもいいですか?」とこどもさん本人や親御さんに確認して了解をいただいてからお電話しています。

学校の先生にしてみれば,いきなり会ったこともない精神科医と名乗る人間から電話が掛かったらちょっと動揺されるんじゃないかしら,と思ったりもしますが,まぁそれは仕方ないか,と割り切って(笑)。

学校の先生と連絡を取りたい理由はいろいろありますが,やっぱりこどもさんにとって自宅の次に長い時間を過ごす場所は学校なわけだし,こどもさんが元気になるための環境調整をはかっていくには学校の先生の協力が不可欠だと思うから,というのがいちばん大きな理由です。
これまでにも何度も書いていますが,特に学習面に対するフォローは私にはほとんどできないし,どうしても学校の先生のお力を借りたい。
(借りるも何も,すべておすがりしているわけですが…。)
そして学習面だけでなく,学校での対人関係を主とした環境調整にも,やっぱり先生のお力が必要になってくるし。

そんなわけで,ご家族と力を合わせて治療を進めていきたいのと同じくらい,学校の先生とも協力し合いたいと思っています。


診察室に来てくれるこどもさんの親御さんから,ときどき言われるのですが,

「私ではどうにもできないので,専門家の先生の力でこの子の心を癒してやってほしいんです」

…いや,そんなことないでしょ,と即座に否定したくなります。

精神科医ひとりがどんなにしゃかりきになったところで,こどもさんに対してできることなんてほんのちょっとだと思ってますから。これは謙遜とかではなくて,本当に。
だって,こどもさんのことをいちばんよく知ってらっしゃるのは親御さんやこどもさん本人だし,学校の先生だって出会って間もない私よりは明らかにそのこどもさんのことをよく知っていらっしゃるわけで。

私の仕事は,みなさんと協力関係を築いて,みなさんのお力を借りて環境を整えていくこと。

そんなふうに思ってお仕事しています。

だから,学校の先生方。
これからもバンバンお電話させてくださいね♪



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