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【社会】

ホテル代わりに個室ビデオ店 都会で店舗増加

2008年10月1日 夕刊

 15人が死亡した個室ビデオ店と同じタイプの店舗は、大都市を中心に増加傾向にある。多くは繁華街で終夜営業し、DVDなどを観賞できる。料金は1時間数百円程度で、2000円以下で一晩を過ごすことができ、ホテル代わりに利用する客も多い。

 火災現場となった大阪市浪速区の「試写室キャッツなんば店」は、午後11時以降の最大11時間の料金が1500円。DVDのほかテレビやインターネットも利用でき、軽食も提供する。

 ソファベッドがあり、店側は「高級ホテル並み」とPR。ウェブサイトでは「ネットカフェより安く利用でき、終電を乗り過ごした方の愛用者が急増中」と宿泊目的の利用を呼び掛けていた。

 一方、業態の分類がはっきりせず、規制する法律や行政機関が不明確という問題もある。

 ホテルなどは旅館業法に基づく保健所の許可が必要だが、個室ビデオ店やネットカフェは「寝具を提供しておらず、宿泊が主な目的ではない」(大阪市保健所)ため旅館業法の適用外。飲食物を缶やパックで販売する場合は、食品衛生法上の許可も必要ないという。

 アダルトビデオが見られる店も多いが、大阪府警の関係者は「一般のビデオも見せる場合は風営法上の届けも不要。正確な数や営業実態などに不明な点が多い」と話している。

 

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