どうもドラムのサッタです。ここの更新をゆーこさんに任せっきりになってしまったので、ちょっとここらで頑張ってみようと思います。
というわけで本日のオススメの1枚。
プリファブ・スプラウト「スティーヴ・マックイーン」です。
よくある音楽雑誌の企画に、「この人が好きなあの1枚」のような企画がありますが、僕は結構ああいった企画が好きでして、あまり立ち読みもしないような雑誌でもそういう企画があると、つい読んでしまうのです。
「ああ、こんなに売れてるひとがこれ好きなんだぁ。意外〜」、「やっぱりこの人これ好きだよね。そうだと思った!」というような発見をするのが好きなのです。例えば、V6の井ノ原さんがSIONが好き、というのは意外だったのでよく覚えています(それ以来、井ノ原さんが妙に男気あるひとのように思えて仕方がない)。
そんな企画や、ミュージシャンのプロフィールにある「好きなアーティスト」欄、そういったものに頻出するのが『プリファブ・スプラウト』という名前。畠山美由紀さんや、biceさんが好きなアーティストとして挙げていたのを覚えています。
『好きな人が好きなら、間違いない! 』
という、ミーハーこの上ない理由にて聴いてみたプリファブですが・・・ これがね、ものすごく良いんですよ。
今回は1枚というわけで、彼らのデビューアルバムを挙げましたが、ハッキリ言って、どのアルバムでも構いません。ほとんど変わりません。クオリティは高度安定飛行。ソングライターであるパディ・マクアルーンのメロディの暖かさ、優しさといったら・・・!
彼らのデビューが80年代ということもあり、リバーブ多め、チープなシンセたっぷり、というあの時代の音なのですが、それがまったく気にならない。このあたりにもメロディの強度を感じます。
近年はロハスやらなんちゃらの影響もあるのでしょうか、周囲にふわっと浮いて通り過ぎるようなメロディが「よいメロディ」とされる昨今です。もちろんそれも大好きなのですが、グッと心を掴み、そのまま何度も揺り動かされる喜び。初めてテレビやラジオや両親の持ってたオーディオから流れてきた音楽に、「なんだこれ? なんかいい!! 」と心が弾けた瞬間。そんな音楽の素晴らしさを思い出させてくれるのがプリファブ・スプラウトです。
初秋の雰囲気にも良く似合う1枚です。