トヨタにとって現代自は本当に脅威なのか
自動車メーカー最大手のトヨタの張富士夫会長(71)が29日夕、ソウルで行った講演で「現代自動車脅威論」について言及した。張会長は同日夕、奨忠洞の新羅ホテルで行われた第100回目のCEO(最高経営責任者)フォーラム(韓国工学翰林院主催)で「世界自動車市場の未来」をテーマに講演した。
張会長は講演後、現代自の長所と短所について問う質問に「今も(トヨタにとっては)脅威的だが、今後は今にも増して脅威的となるだろう。トヨタのエンジニアにも、米国の自動車メーカーだけを見るのではなく、韓国にももっと気を配らなければならないと注文している」と回答した。
また「海外市場で現代自によって痛い目に遭っている。内部会議で役員たちと実績関連の話をするときも、“現代自はどうなのか”という話をしながら、トヨタがもう少し頑張るべきだと言い聞かせている」と話した。しかし、現代自の短所については「短所について話すことができるほど、よく理解しているわけではないので」とし、コメントを避けた。
張会長の現代自脅威論について、工学翰林院の会員の間ではもっぱら「トヨタ会長はお世辞を言ってくれた」との反応が多かった。
だからといってトヨタの状況も思わしいわけではない。今年初めに米国、英国、トルコ、日本の九州工場が相次いで減産に踏み切ったのに続き、先月からは中国の主力施設である広州工場までが減産を余儀なくされた。トヨタは、今年の連結営業利益で前期比29.5%減となり、9年ぶりに初めて減少基調へと転じることが予想されている。
しかし実際は、やられているのはむしろ現代自というのが正しい表現だ。特に中国に先に進出した現代自のソナタ(NF)は今年に入って8月まで5751台の販売にとどまっているのに対し、トヨタ・カムリは8万8840台も売れている。
一部の会員は「トヨタが、労組により身動きが取れない現代自を脅威的に思うはずがない。張会長の言葉はややオーバーではないか」と話している。
崔源錫(チェ・ウォンソク)記者
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