大野病院事件 無罪の加藤医師の処分を取り消し

 福島県立大野病院で2004年、帝王切開中に女性患者を失血死させたとして業務上過失致死罪などに問われ、福島地裁で無罪が確定した産婦人科の加藤克彦医師(41)について、県病院局は30日までに、医療ミスを理由に行った減給処分を取り消すことを決めた。

 県病院局は05年6月、加藤医師が癒着胎盤を無理にはがそうとしたため大量出血し、適切な輸血措置も怠ったとする県の事故調査委員会の報告書などを基に、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

 加藤医師は06年に逮捕、起訴されたが、今年8月20日の地裁判決は加藤医師の過失を否定し、無罪を言い渡した。加藤医師は起訴に伴い、休職となったが、9月4日の無罪確定を受けて復職扱いとなった。県病院局を近く退職し、10月にも民間の会津中央病院(会津若松市)産婦人科に勤務する見通しになっている。
2008年10月01日水曜日

福島

社会



河北新報携帯サイト

QRコード

東北のニュースが携帯でも読める。楽天・東北のスポーツ情報も満載。

≫詳しくはこちら

http://jyoho.kahoku.co.jp/mb/