午前7時現在の台風情報です。台風15号は、九州の南の海上を東に進んでいて、県南部の一部は、風速15メートル以上の強風域に入リました。台風15号は、1日、午前7時には、屋久島の南西にあって、1時間に約35キロの速さで、東に進んでいるものと見られます。中心の気圧は、992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は、20メートルと見られます。県内は、南部が、一部、風速15メートル以上の強風域に入り始め、降り始めからの各地の総雨量は、宮崎市青島で、354ミリ、えびの市加久藤で、349ミリなどとなっています。県内では、現在、8つの市と町で、あわせて46世帯61人が自主避難しています。また、道路関係では、国道220号線が、日南市宮浦で、台風13号と同じ場所で、がけ崩れが発生して全面通行止めとなっており、また、東九州自動車道の西都インターと宮崎西インターの間も、全面通行止めとなっています。このほか、JRが、日南線の全線で運転を見合わせているほか、空の便では、日本航空やスカイネットアジア航空の始発便などで欠航が決まっています。
台風接近に伴う被害の情報が入ってきました。30日午後3時半ごろ、えびの市東長江浦の堀迫静子さん(74)方で、裏山が崩れました。このため、掘迫さんは、逃げ出す際に、割れたガラスで左足を切る軽傷を負ったということです。
台風15号は、前回の台風13号と同じ、「雨台風」となる見込みです。このため、前回、浸水被害を受けた地区は、ほぼ同じコースを進む台風15号に、不安を募らせています。9月18日、県内に大雨をもたらした台風13号。宮崎市鏡洲地区では、6棟が浸水被害を受け、周辺の地区も合わせて、50世帯100人に避難指示が出されました。(外山記者リポート)「宮崎市の鏡洲地区は、加江田川沿いのこの堤防が決壊し、こちらのビニールハウス一帯が大きな浸水被害を受けました」台風15号の接近に合わせ、鏡洲地区では、30日、堤防が決壊した場所を中心に、土のうを積む作業が行われました。一方、農家の不安はさらに深刻です。堤防近くにある農家は、台風13号で、ハウスが浸水被害を受け、イチゴの苗が植えられない状態が続きました。そして、ようやく苗が植えられるようになった矢先に台風15号が接近、再び、作業の中断を余儀なくされています。(イチゴ農家は)「この前の雨が来ると怖い。それでどうしようかなと。高畦を作ったからまた壊れてしまうんじゃないかと。これが乾くのに10日くらいかかる。どうしようかなと悩んでた」この他、スイートピーの産地、北郷町では、農家が台風に備え、ハウスを補強する作業に追われていました。10月1日、宮崎に最も近づく台風15号、農家の苦悩はまだ続きそうです。
(田中記者リポート)「こちらの被災現場は、今月21日に道路が開放されたのですが、抜本的な対策は検討中とあって、これから接近する台風がどのような災害をもたらすのか、住民の不安も高まっています。」(周辺の住民は)「不便です。僕は地方での仕事が多いので、帰ってくる時に心配」「ちょっと不安ですね。交通の便が、台風が来ても壊れないように対策してほしい」日南市宮浦の国道220号線は、台風13号の影響で、道路脇の土砂が、タテ70メートル幅100メートルにわたって崩れ、2日間通行止めとなりました。国道220号線の宮崎市折生迫から、日南市風田までの区間は、連続雨量が170ミリを超えると通行止めとなります。しかし、今回は、土砂崩れが起きた直後だけに、道路を管理する宮崎河川国道事務所では、通行規制を厳しくしたり、監視体制を強化して、災害に備えることにしています。(宮崎河川国道事務所・古木慎一さん)「監視人員を増員して24時間体制で監視するようにしていますし、今回は、時間雨量30ミリ、連続100ミリで通行止めして通行車両の安全を図るようにしております」前回の台風で、地盤が緩んでいるところもあるだけに、土砂災害などには、厳重な警戒が必要です。
民主党県連は、次期衆院選の宮崎2区に、宮崎市在住の道休誠一郎氏を擁立する方針を固めました。道休氏は、宮崎市出身の55歳で、現在、県インドネシア友好協会の事務局長や、県産業支援財団の企業経営コーディネーターを務めています。道休氏は、MRTの取材に対し、「民主党から擁立の話はきている。公認が確実になった段階で立候補を表明したい」と話しています。民主党県連は、10月2日幹事会を開いて、道休氏の公認を正式に決めた後、10月3日、立候補会見を開く予定です。次期衆院選を巡っては、民主党や社民党など「非自民勢力」が、県内の選挙区で選挙協力を決めていて、2区は、民主党が、候補者を擁立することになっていました。
東国原知事の後援会が、去年、政治資金パーティなどで、4600万円の収入を得ていたことが分かりました。政党以外の政治団体では、県内で2番目に多い収入です。県選挙管理委員会によりますと、知事の後援会の去年の収入は、約4600万円で、その内訳は、政治資金パーティーによる事業収入が、約2900万円、個人からの寄附が、約1400万円などとなっています。(東国原知事)「ある程度最低限の資金は必要なので、そういったものを確保するために、できるだけ公正公平に透明性を高めるために、パーティー方式というものを選択させていただいた」知事の後援会は、政党以外の政治団体では、去年、県農民連盟に次いで、県内で2番目に多い収入でした。
秋の全国交通安全運動期間中の30日、延岡市と宮崎市で、交通死亡事故が発生し、2人が亡くなりました。延岡市北川町の国道326号線では、30日午前8時半頃、バイクがセンターラインをはみ出し、大型トラックと正面衝突しました。この事故で、バイクを運転していた、埼玉県在住とみられる20代の男性が死亡しました。現場は緩やかな左カーブで、事故当時は、雨で路面が濡れていたということです。亡くなった男性は、ツーリング中と見られていて、警察で身元の確認を行うとともに、事故の原因を調べています。一方、宮崎市山崎町では、30日午前5時40分ごろ、道路を歩いて渡っていた宮崎市波島の無職、有山れい子さん(69)が普通乗用車にはねられ、死亡しました。現場は、見通しの良い直線道路で、信号や横断歩道はありませんでした。これで、秋の全国交通安全運動中の死者数は、3人となりました。
県警察学校の初任科生たちの卒業式が、30日、宮崎市で行われました。卒業式を迎えたのは、今年4月に警察官として採用され、宮崎市の県警察学校で半年間に渡って、逮捕術や刑法を学んできた男女29人です。県警察学校で行われた30日の卒業式では、県警察本部の相浦勇二本部長が、「社会の変化に関心を持って、自ら考える警察官になってください」と激励の言葉を述べました。これに対し、卒業生を代表して、山下明宏巡査が力強く答辞を述べました。(山下明宏巡査)「真に県民の期待と信頼に応える、治安維持の責務を全うすることのできる、力強く優しい警察官となることをここに誓います」卒業生たちは、これから、県内の各警察署に配属され、3か月間の交番勤務などを経て、再び、警察学校で教養を学ぶことになっています。
宮崎市内の中学生が参加した英語暗唱弁論大会が、30日、宮崎市で開かれました。この大会は、中学生の英語力を向上させようと、毎年開かれているもので、宮崎市内30校から「暗唱」と「弁論の部」に、合わせて68人が出場しました。このうち、暗唱の部では、生徒たちが、教科書や小説などの英文の作品の中から、自由に選んだ文章を暗記して3分以内で発表。マイクを使わず会場に肉声を響かせて、英語を通じた表現力を競いました。大会では、県立高校の英語教諭らが審査にあたり、暗唱内容の正確さや、発音の仕方、表現力などが細かく採点されました。大会の結果、暗唱の部の上位7人と、弁論の部の上位5人は、10月開かれる県大会に出場することになっています。
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