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熊沢千絵マイ・ストーリー
お料理大好き千絵さんの美味しいお弁当への想い
 千絵さんのお料理好きは、以前紹介したとおり。よほど忙しくない限り、食事は自炊。冷蔵庫にある素材で、ささっと料理するのが、いつものパターンだ。
 「調味料はいつも目分量。基本の味付けは、なんとなく頭に入っているから、プラスこんな香辛料を加えてみようかな、とか、こんな素材をあわせてみようかな、って考えてアレンジすることが多いですね。成功すると、自分でも驚くくらい美味しく出来上がるけれど、失敗もたくさん(笑)。まずかったら、やりなおせばいいやって、軽い気持ちで楽しんでいます」
 先日も肉じゃがを作ろうと、山ほどあるじゃがいもをRいたら、日本酒がない。代わりに梅酒を使って作ったら、大失敗。「酸っぱい肉じゃがになってしまった」と笑う。

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熊沢千絵マイ・ストーリー

お休みの日にはたくさんのおにぎりとおかずを持ってお出かけを。
ルチアちゃんの夏休みにはお弁当を持って、ザリガニを取りにも出かけた。
 そんな千絵さんが、以前から、興味を持っているのがインドのスパイス。インド人のひいおじい様の影響もあって、子供の頃からインドスパイスに馴染んできた。千絵さんのキッチンにも常時10種類以上のスパイスが並んでいる。
 「すでに発売されているかもしれないのですが、スパイスの効用みたいなものを紹介する本が書けたらいいなぁって、思うんです。どんなスパイスが体にどんな影響を及ぼして、どんな調理法にあうか。インドのスパイスって、皆さんにまだ知られていないので、ぜひ、紹介したくて」
 確かにスパイスひとつで料理は奥行きを持ち、ワンランク上の逸品に進化することも多い。千絵さんのその企画、ぜひ、本になるといいなぁ。
 とはいえ、多忙な彼女。目下の日課は、娘のルチアちゃんに作るお弁当だ。
 「お弁当を作り始めた頃は、記録に残しておきたくて、出来上がるたびに写真を撮ってたんです。作る側は栄養バランスを考えたりするけれど、娘はかわいらしさを追求するみたい。彩りがキレイだと嬉しいようです」
 ウインナーをタコ足にしたり、ご飯をキティちゃんの型でくりぬいたり。おかずの仕切りもキティちゃんにすることが多い。ちなみに仕切り用のキティちゃん、市販もされているが、絵本の中からルチアちゃんと(キティちゃんを)一緒に切り抜いて、それをそのまま使うことも。
 「そうすると、あのとき自分が切り抜いたものだ、ってお弁当が楽しくなるみたい」とのこと。小さな工夫がいっぱいのお弁当だ。
 「平均30分前後で作ります。晩ご飯をお弁当用にアレンジしなおすことが多いですね。全部食べて帰ってくるかなぁ、と思いながら渡すのですが、たまに食べきれないと、『ママ、ごめんね』と言いながら、帰ってくるんです。開けたときに、楽しいお弁当を作ってあげたいな。たとえば、びっくり箱みたいに、開けた瞬間に何かがボヨヨ〜ンと飛び出すみたいな(笑)」
 料理は、作った人から食べる人へと真っ直ぐにつながるもの。毎朝の千絵さんの想いが、ちゃんとルチアちゃんに届いて、蓄積されているに違いない。
※この記事は2004年Grazia10月号に掲載されたものです。
illustration by Miyagi Yukari
text by Ikeno Sachiko