2008年9月25日(木)
統合の違い
精神医学の本、字づらだけをなぞっていると、統合失調症の症例と、アスペルガー症候群の症例が重なる事がある。
(それ以外もものすごく多いけどね)
ネットで、ただ精神疾患の情報を集めただけじゃ、本当の事は分からない。
やはり、そこは本物の精神科医の手助け無しでは判断してはいけない。
自閉症も、統合失調症も、「セントラルコヒーレンス」(統合)が弱いことは同じなんだ。
では、どこが違うのか。これは決定的な違いがある。
統合失調症は、「定型発達」のきちんと「人」となった事がある人間が、徐々に統合の力が弱くなり、いろいろな症状が出た人で、
薬の力を借りれば、元の「定型発達」の「人」に戻るんだな。
自閉症は、成長する過程で出来る部分(SAM)が欠落し、きとんと「人」として完成していないヒトなんだ。
だから、統合が弱いと言っても、元から弱く、薬の力を借りても統合の弱さは治らないんだ。
薬の力で治るのは、それ以外の、鬱であったり、恐怖であったりする訳で、
統合を直している訳じゃないんだ。
私たちは始めから「セントラルコヒーレンス(中枢性の統合)」が弱い、
「変なおじさん」か「ミスタービーン」か「寅さん」なんだけど、
統合失調症の人たちは、元は「人」だから、徐々に変化している自分を感じその事が最も「恐怖」であるらしい。
要は、そういうこっちゃ。
じゃあもし私たちが何かの手段でナチュラルなセントラルコヒーレンスを獲得していくとやはりその変化に対する恐怖を受けるのかな。
今まで貧弱な概念と複雑で膨大な事実しか扱えなかったのに、複雑で膨大な概念と貧弱な事実を扱うように機能が変化したら
恐らく私は現在まで構築した思考ルーチンが適合せず知的・精神的に崩壊するだろう。
運よく適合出来て定型になったとして、そうなれば複雑で膨大な事実を事実のまま取り込めるから働く直感力に基づく生れつき持ってる特技も消失するだろう。
そうなれば私は徐々に完全な役立たずの無能か廃人でしかなくなっていってしまう自分を見ていく事になると考えられる。
それは確かに怖いね。
(逆から考えて怖さを知ろうとしてみた)
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