最終更新: 2008/09/30 20:38

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千葉・銚子市立総合病院が最後の診療 市長「休止は絶対の自信でやった」

医師不足から地域の公立病院が経営難に陥るケースが増える中、千葉県内の拠点病院の1つ、銚子市立総合病院が30日、最後の日を迎えた。
20日に発覚した千葉・銚子市の市長が、病院休止の条例案に反対する市議に豚肉を贈った問題では、公職選挙法に触れると指摘されたが、条例案は、すでに8月に1票差で可決されていた。
5日、銚子市の岡野俊昭市長は「(豚肉は贈ったんですか?)贈りません。(渡してないんですか?)シジミの返礼として渡しました。日本人の普通に行っている儀礼です」と答えていた。
こうした中、渦中の銚子市立総合病院が30日、最後の日を迎えた。
受付待合所では、休止が決まるまで毎朝、およそ100人の患者が訪れていたが、30日は予約患者だけということで、患者は少なかった。
銚子市立総合病院は、医師不足などから経営が悪化し、行き場を失った大量の医療難民を懸念する声も上がっている。
来院者は「脳外科があるところといえば、もうこの辺ではないから。本当に困りますよ」、「脳疾患なので、お医者さんを探すのが大変」と話した。
岡野市長は、病院存続を公約に当選しながら、7月、その公約を一転させ、突然休止を発表した。
岡野市長は30日午後4時すぎ、会見で「一番大切なのは、町を守ることだと思っています。(病院休止は)絶対の自信でやりました。(存続を求める声は)民意といっても、一部の民意であります」と述べた。
今後は、外来患者の多い精神神経科だけを診療所の形で残し、治療を続ける方針。

(09/30 19:38)


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