ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

国内

農水省ずさん調査漏れ 汚染米転売 利ざや稼いだ卸商社

9月27日15時53分配信 産経新聞


 米粉加工販売会社「三笠フーズ」の汚染米転売事件で、流通ルートに飲食料品卸最大手の商社「国分」(東京)が含まれていたにもかかわらず、農林水産省が同社を調査していなかったことが27日、分かった。

 農水省の調査責任者は「(国分に売った)伝票が残っていたのに調査していなかった。ミスだった」と陳謝、再調査して公表する方針。農水省による流通先の調査・公表をめぐっては、事実関係の訂正が相次いだが、調査漏れが発覚したのは初めて。対応のずさんさが改めて問われそうだ。

 国分によると、同社は汚染米と知らされずに今年1〜2月、三笠フーズのグループ会社で警察の強制捜査を受けた「辰之巳」(東京)から、ベトナム産の米を購入し、熊本県の酒造会社「六調子酒造」に9トンを、「抜群酒造」に7・2トンをそれぞれ売却した。

 辰之巳から販売先への仲介を依頼されたといい、国分は米を帳簿上で売買し、1キロ当たり数円の利ざやを得ていた。米は直接、辰之巳から酒造2社に運ばれたという。

 農水省は情報提供を受け、8月末から三笠フーズと辰之巳を調査。両社に残っていた伝票を基に流通先を割り出し、追跡調査を始めた。その過程で、辰之巳の伝票に、販売先として国分の社名があったことが判明。農水省は国分から汚染米を買った酒造2社を先に調査し、両社の焼酎の材料に使われていたことを確認した。しかしその後も国分の調査はしなかった。

 農水省の調査責任者は「汚染米の最終的な使途が分かったため、国分の調査を失念してしまっていた」としている。

 国分によると、汚染米は酒造2社以外には売っていないという。

【関連記事】
【主張】汚染米捜査 行政責任の解明も必要だ
宮崎元顧問も利ざや抜く 偽装転売で1キロ5円〜15円
石破農水相 流通や表示改革など幹部に見直し指示連発
宮崎元顧問が関与を全面否定
事故米検査「消費者庁でやったらうまくいくのでは」

最終更新:9月27日16時16分

Yahoo!ニュース関連記事

  • ソーシャルブックマークへ投稿 0
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • みんトピに投稿
  • はてなブックマークに追加
  • newsingに投稿
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿
  • Choixにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
ソーシャルブックマークとは

この話題に関するブログ 4
主なニュースサイトで 汚染米問題 の記事を読む

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)


提供RSS