食道がんの手術を受け療養中の俳優・藤田まこと(75)が今秋、仕事復帰することが28日、明らかになった。来年1月から連続ドラマとして放送されるテレビ朝日系「必殺仕事人 2009」(金曜後9・00)で、藤田が当たり役・中村主水でレギュラー出演することが決定したもの。藤田は現在、リハビリに励んでおり、早ければ10月下旬から撮影に合流する。
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藤田は今年3月末に食道がんと診断され、5月26日に食道の外側にある腫ようの切除手術を行った。約8時間の大手術となったが、術後の経過は順調で、今月5日には大阪府内のリハビリ専門病院に転院。体力回復に努めている。
所属事務所によれば、食事も普通食を自分で取り、声も普通。ただ、筋肉が落ちてた下半身を鍛えるリハビリを毎日続けているという。復帰については、作品がファンに長く愛されていることなどに加え、本人の「ぜひ出たい」という強い意思から決めたという。
藤田は「中村主水の17年ぶりの連ドラ復活をうれしく思います。皆さまに元気な主水の姿をお届けできますよう、日々英気を養っております」と抱負。さらに「出る以上は見てくださる方に安心して『よかったな』と言われるように頑張る」と、ベッドの脇に置いた竹刀2本と木刀を振り、激しい殺陣にも備えているという。
撮影は10月中旬からスタートするが、藤田は「医師の指示とリハビリの状況を見て決める」(事務所)と、10月下旬か11月に現場復帰の見込み。当たり役で、復帰を待ちこがれたファンに元気な姿を見せてくれそうだ。