その後の「A border」問題に引き続き
土地の境界の問題は、その境界線が民地と民地なのか

あるいは官(公)地なのか

によって問題の処理の方法と複雑さ困難さが違ってきます。
この時の私の戸惑い、不安、悔しさはこの時点では、疑心暗鬼からも当事者同士では到底解決できるものではなく、かと言って無料の
土地家屋士による
無料相談会も、
司法書士の
相談会でも、なかなか具体的な解決法は教えてはもらえませんでした。
ただ、
弁護士相談では多少参考になるアドバイスを受けられたと思います。弁護士は無料というわけには行かず、30分が5250円です。
東京弁護士会相談料一覧より
民民(民地と民地の略)の場合、今回の我が家がまさにこのケースなのですが、その場合は双方の確認で簡単に済む場合が往々にしてありますが、ただ今回の場合のように、築造事前の通告・確認もこちらの承認もなく明らかにこれまでの生活感覚と違った形での線引きになると相手方の出方によっては対応が難しくなります。まして昭和28年当時の戦後のドサクサの中で国有地などの払い下げで購入した土地でした。周辺の土地は一切測量図がなく極端な話ロープで線引きをして石を埋めてそれぞれの区画を決めたような土地です。区画が曖昧ですし、一応の目印の石も知らずに(あるいは故意に)掘られてしまってるケースもあるわけです。
ただし、どちらかの敷地がきちんと土地の測量のもとに
実測が行われていれば、
各地域の法務局で記録として残されてる
公図登記簿謄本に添付された実測図によって、明解にその線が妥当性のあるものかどうかの判断がつきます。
現在は何も問題はなくても、最近は世代交代が現実に起こってる家庭が多いようなので、一度ご自分の所有される土地や家屋の登記が近隣との関係がどうなってるのか

の確認をされておくと我が家のように急な出来事があったとしてもうろたえずに済むと思います。
全国法務局管轄一覧
取得に関してはとても簡単ですし、公図は無料ですが、謄本とか実測図は一枚1000円程度だったと思います。近隣周辺の各戸それぞれ閲覧も取得もできますし閲覧は無料になります。
また、隣地が公的な土地(公道とか)と接してる場合は、各自治体の区役所、市役所、役場の建築計画課等、公道や公園などを管轄する部署に問い合わせて閲覧および資料の請求をすれば、記録があれば私の住む大田区では一部20円で取得可能でした。
ただ問題は「記録」とは言っても、昭和46年頃からしか作成されておらず、たとえば建築確認書などは、それ以前の各資料は残されてないので正確な新築による各土地測量図もありませんでした。また建築を請け負う業者が違法建築を正当化するために測量図を巧みに操作することもあり、なかなか正確性を問うのは困難です。補足ですが、建築確認書も自宅の分だけではなく近隣の分も自治体の「建築確認課」で閲覧および取得可能です。ただし個人情報との関連もあるので事前に役所および業者や相手方の承諾書が必要ですし、正式な確認書の閲覧が不可能な場合は「建築概要書」は取得可能なのである程度は見当がつけられます。
今回のことを教訓とするなら一般的には良く言われてますが、今後土地購入を検討される場合には、必ず
現況図ではなく、
実測図で購入されると間違いのない買い物ができるということですね。購入前の法務局や役所での事前の確認も合わせてお薦めします。そのことがつくづくよ〜くわかりました。

去年と同じく紫陽花の最盛期が終わると
ノウゼンカズラです。
George Michael - Roxanne
ouichさんのblogで紹介されてました。スティングで聞き覚えのある曲ですが、このG.マイケルのまったり感とドラムのハケの音がたまりません。う〜ん、ジョージの声って危険さを感じますね