医師不足から経営が悪化した千葉・銚子市立総合病院が最後の診療
医師不足から地域の公立病院が経営難に陥るケースが増える中、千葉県内の拠点病院の1つ、銚子市立総合病院が30日、最後の診療が行われている。
銚子市立総合病院は、千葉県北東部の拠点病院の1つで、医師不足から経営が悪化し、銚子市は運営を9月いっぱいで休止して、看護師らを解雇する方針を7月に決定した。
これを受け、病院では、入院患者はほかの病院に移ったが、外来の患者の中には受け皿となる医療機関が見つからず、懸念する声も上がっている。
最後の診療に訪れた患者は「(入院していたんですけれども)病院がなくなっちゃうから、リハビリとかできない」、「(脳疾患で)普通の病気とは違いますから、お医者さんを探すのが大変ですよね」などと話した。
銚子市立総合病院は、外来患者の多い精神神経科だけ、診療所の形で残して診療を続ける方針だが、看護師などの労働組合は「突然の解雇は不当だ」として、8月に千葉県に救済を申し立てている。
(09/30 13:09)