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ウォン一段安、一時1ドル=1200ウォン台に

 ウォンの対ドル相場は29日、一時1ドル=1200ウォンを割り込み、ソウル外国為替市場はアジア通貨危機当時に匹敵するパニック状態に陥った。

 同日のウォン相場は先週末に比べ28.30ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1188.80ウォンで取引を終えた。終値ベースでウォンの対ドル相場が1180ウォン台まで下落したのは、2004年5月20日以来4年4カ月ぶりだ。

 市場専門家は、9月末の決済需要が集中した上、為替当局が外貨準備不足で積極的な市場介入を見送るという懸念が、ウォン安に拍車をかけたと分析している。

 サムスン経済研究所マクロ経済室のクォン・スンウ室長は「米国の公的支援効果は不透明だという懸念が出た上、月末の決済需要が相次ぎ、ウォンが急落したとみられる。ただウォン安は韓国経済の実力に比べ明らかに行き過ぎた面がある」と指摘した。

 ウォン安の影響で株価も弱含んでいる。29日の韓国総合株価指数(KOSPI)は前日比19.97ポイント(1.35%安)の1456.36ポイントで引けた。米議会で金融安定化法案が否決されたことで30日も一段安は避けられない見通しだ。

 ただ、株価下落にもかかわらず、有価証券市場(メーンボードに相当)で外国人投資家は4700億ウォン(約410億円)の買い越しを記録した。買い越し規模は3月19日以来最高だった。

趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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