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プレミアムクリーンシリーズ
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日立アプライアンス株式会社は、“業界No.1”の低騒音掃除機「プレミアムクリーンシリーズ」を10月12日より発売する。ラインナップは紙パック式2機種とサイクロン式2機種の計4機種で、詳細は以下の表の通り。
製品名 | 集じん方式 | 型番 | 消費電力 | 本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 重量 | 電動布団吸口 | 希望小売価格 | 店頭予想価格 |
ロボットパック | 紙パック式 | CV-RP3000 | 約200〜1,000W | 285×375×246mm | 4.9kg | ○ | オープンプライス | 8万円前後 |
CV-RP2000 | × | 7万円前後 |
ロボットサイクロン | サイクロン式 | CV-RS3000 | 276×375×268mm | 5.2kg | ○ | 9万円前後 |
CV-RS2000 | 5.2kg | × | 8万円前後 |
● 紙パック式掃除機「ロボットパック CV-RP3000」
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ロボットパック CV-RP3000
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紙パック式掃除機「ロボットパック CV-RP3000」は運転音が49dBで“業界No.1”という低騒音が特徴。
同社では低騒音を実現するために3つの機構を見直したという。
1つ目は、モーターの振動音を抑えるためにモーターの回転翼と固定翼の配置と機構を改良した。これにより気流の乱れを少なくし、回転時の羽根の音も抑制できるという。
2つ目に、モーターの振動を本体に伝えにくくするためモーターの振動を吸収する「振動スプリング」と、「防振安定材」をモーター周囲に配置した。またフィルター上部には排気がフィルターを通過する際に発生する排気透過音を抑制する「防振・防音ミドルケース」を設けた。
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モーターの回転翼と固定翼の配置と機構を改良した
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新開発のモーター
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本体断面図。モーター周辺には防振スプリング、インシュレーター(防振安定材)が配置されいている
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3つ目には、ゴミを吸引する時に発生する「乱流騒音(風切り音)」対策としてはヘッドとホースをつなぐジョイント部分の風路を従来より大きくして空気の流れをスムーズにしたという。
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風路を大きく設けた低騒音化ジョイント
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低騒音化ジョイントの仕組み
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排気対策としては、従来機種(CV-PL800)から引き続き、捕じん率99.999%の「プラズマULPA構造」を採用している。これは集塵室から来る排気の全てを高気密モーターケース内に集め、高精細ULPAフィルターに通す機構で、微細なチリとケース内のプラズマ放電ユニットから放出される電子を結合させチリのサイズを大きくすることでフィルターの捕集力が高まるという。
また、紙パックには静電気の力でゴミ同士が引き寄せられる「ナノテクプレミアム衛生フィルター」を採用している。これらの効果により同社では排気の清潔性において“業界No.1”としている。
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集じん率が高く、排気がきれいなので、掃除をするたびに部屋の空気がきれいになるという
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プラズマULPA構造の仕組み
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ヘッドには床面の状態に合わせて自動運転する「ごみハンターヘッド」を採用したほか、運転に合わせて吸気口の面積が変化する「ツインエコフラップ」も搭載する。
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集じん室
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ヘッドには省電力で、床面にあわせた自動運転を行なう
「ごみハンターヘッドα」を搭載
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ごみハンターヘッドα
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ごみハンターヘッドα裏面
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床に合わせて吸気面積をコントロールする「ツインエコフラップ」
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使い勝手の面では、吸引力が弱くなったときや、ヘッドのブラシが回転しなくなったときに本体の状態と、対処方法を音声により知らせる「音声ナビゲーション」機能、集じん室底面が上下にスライドすることにより、中身がいっぱいになった紙パックも簡単に取り出せる「紙パックするりん構造」などが搭載されている。
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収納時にはホースを本体に巻き付けてコンパクトにできる
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最上位機種にのみ付属する電動ふとん吸口
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ふとん吸口裏面。振動で布団のダニやホコリを叩いて吸い込むという
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● サイクロン式掃除機「ロボットサイクロン
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ロボットサイクロン CV-RS3000
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「ロボットサイクロン CV-RS3000」は、運転音49dBで低騒音が特徴のサイクロン式掃除機。同時発売された紙パック式掃除機「CV-RP3000」と同じく、ヘッドと本体のジョイント部分を改良したほか、排気を本体の両側に分散させることで消音効果を高めた。またモーター周辺に複数の消音フィルターを設け、モーターから発生する振動音や排気音を抑えたという。
また強い吸引力を維持するために、集じん室には新開発の「3流路スクリューサイクロン」を搭載した。スクリュー状のスロープが特徴で、スロープ部分の長さを従来機種(CV-RS1)よりも約1.5倍にした。スロープの長さを多くとることでゴミの遠心分離性を高め、ゴミの圧縮率は従来より約10%向上したという。ゴミの捕集が効率よく行なえるためフィルターの目詰まりを防ぐ効果があり、吸引力が維持されるという。
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集じん室に搭載された新開発の「3流経路スクリューサイクロン」
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3流経路スクリューサイクロン
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スクリュー状になったスロープが特徴
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本体側面図
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本体断面図
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従来機種からは、集塵室のゴミがいっぱいになると自動で集塵室のフタが開いて、ダストケースが取り出しやすい位置まで上昇する「ダストケース自動リフトアップ」機能、フィルターの目詰まりを防ぐ「電動スパイラル除じん機能」などが継承されている。
そのほか、フィルター機構、音声ナビゲーション、ヘッド部分の機能に関しては紙パック式掃除機「CV-RP3000」と同等。
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常務取締役 家電事業部長 石井吉太郎氏
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同社常務取締役 家電事業部長 石井吉太郎氏は、 紙パック式とサイクロン式の掃除機の比重について「一時は比率の変化もあったものの最近は落ち着いてきている。今回のシリーズはサイクロン式と紙パック式をダブルプレミアムとして両方でトップクラスの性能を提供していく」と述べた。
■URL
日立アプライアンス株式会社
http://www.hitachi-ap.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/09/0929a.html
掃除機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm
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・ 日立、吸込仕事率「業界No.1」のサイクロン/紙パック式掃除機(2008/06/18)
・ 家電製品ロングレビュー 日立「ロボットサイクロン CV-RS1」(2008/03/18)
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/09/29 18:25
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