釧路放送局

2008年9月30日 9時39分更新

市立根室病院の資金不足深刻


根室市が経営する市立根室病院の昨年度の決算は、資金不足の割合が、国の定めた基準を大きく超える深刻な状態であることが分かりました。

これは去年成立した財政健全化法に基づいて、根室市が公表したものです。
それによりますと、昨年度の市立根室病院の決算は、事業規模に対する資金不足の割合を示す資金不足比率が50,1%と、国が経営健全化の基準とする20%を大きく超える、深刻な状態でした。
市立根室病院は医師不足で、休診する科が増えたことなどが原因で、10億円あまりの累積赤字を抱えています。
根室市は今年度中に「公立病院特例債」という債券を発行して、根室病院の累積赤字をいったん、解消する方針ですが、医師不足は続いていて、根室市は今後も、厳しい病院経営を強いられることになります。