東北大手術死訴訟 遺族の請求棄却 仙台地裁判決

 東北大病院(仙台市)で心臓の手術を受けた夫=当時(73)=が死亡したのは、ステロイド剤の投与方法に誤りがあったためだとして、相馬市の妻(73)ら遺族3人が東北大に計約4860万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は29日、遺族側の請求を棄却した。

 沼田寛裁判長は「ステロイド剤の投与中止が、術後の夫の症状を引き起こしたとは認められない」と判断した。遺族側は「投与を急にやめたため、手術に伴う炎症反応や感染症が生じた」と主張していた。

 判決によると、夫は2003年7月4日、東北大病院で心臓の大動脈の弁を交換する手術を受けたが、発熱やぜんそくの発作、嘔吐(おうと)などの症状を訴え、2週間後に心室細動で死亡した。
2008年09月30日火曜日

宮城

社会



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