《山田のホームページへのメール》


　【慰謝料の上乗せは可能か】

　現在相手の保険会社と示談交渉中です。・・・・・後遺障害の第１４級１０号『局部に神経症状を残すもの』が認定されましたが、相手の保険会社から送られて来た計算書では慰謝料が３５万円に成っていました。後遺障害の第１４級１０号の慰謝料は７５万円では無いのでしょうか。・・・・・不信に思ったので県の無料相談で聞いてみたところ、保険会社には相手の状況などで使い分ける方法があると云われ、本人と交渉する場合と弁護士が交渉する場合では金額が変わってくると説明され、交通事故紛争処理センターに持ち込むことを勧められました。と云う事は私が交渉しても限界があるようですが、交通事故紛争処理センターは私の自宅から一番近いところでもさいたま市でしかも申し込んでから順番が来るまでかなり時間が掛かりそうです。ですから後遺障害の慰謝料と主婦休損を考慮して頂けば良いと考えています、参考までにご意見をお聞かせください。

　　　　　　　　　　高崎市　　西田登紀子　（３４才)　　主婦
　　　

　【お答えします】

　後遺障害に成るようなお怪我にお見舞い申し上げます。
後遺障害の自賠責保険の第１４級の限度額は、慰謝料３５万円と逸失利益４３万円を合わせて７５万円です。従って相手の保険会社は自賠責保険の限度額で後遺障害の損害金を提示した事になります。確かに弁護士対応すれば金額が増えるのは間違いありません。後遺障害の認定等級が高ければ弁護士対応の必要があるでしょう、しかし第１４級では極端に金額が上がるとは思えません。相手の保険会社が任意保険を使うと成れば第１４級の『局部に神経症状を残すもの』だと労働能力喪失期間を１年か２年で計算しますので、せめて４年か５年は苦しむであろうと云って交渉する事です。また慰謝料は４０万円位を請求すれば両方で１００万円を超えますので、この位の線で相手の保険会社と交渉したら如何でしょうか。主婦休損に付いては恐らく自賠責保険の傷害の限度額の１２０万円を超えているでしょうから、実日数の１ヵ月分３０日位を請求すべきでしょう。最もこれらの条件を相手の保険会社に承知させるのは困難かも知れません、何処まで歩み寄るかですので確り頑張って交渉してください。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　（名前は仮名）


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