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落雷訴訟判決確定へ 高槻市体協上告せず、高校側も断念

2008年9月29日

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 大阪府高槻市で96年8月、サッカー部の試合中の落雷で視力を失い、手足が不自由になった当時高校1年の男性と家族が、在学していた私立土佐高校(高知市)と大会を開いた高槻市体育協会を相手に起こした損害賠償請求訴訟の差し戻し控訴審で、同体協は29日、約3億円の支払いを被告両者に命じた高松高裁判決について上告しないことを明らかにした。土佐高校も上告しない方向で原告側代理人と話し合っており、判決が確定する見通しになった。

 同体協は30日午後、竹本寿雄会長らが高知市に住む原告の北村光寿さん(28)宅を訪れ、直接謝罪する。竹本会長は「判決を重く受け止め、再発防止に全力を挙げたい」と話した。また土佐高校も、賠償金の支払い方法などが決まり次第、北村さん家族に謝罪する予定という。

 北村さんの母みずほさん(56)は「事故から12年たち、やっと責任を認めてくれた。裁判は終わるが、光寿は障害があるままずっと生きていかなくてはならない。家族の新しいスタートだと思いたい」と話した。

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