14万人に1千億円未払い 厚生年金基金、請求なく公的年金の厚生年金に上乗せ給付される厚生年金基金で、年金を受け取る資格があるのに基金側に受給請求をしていない人が14万4000人に上ることが29日、厚生労働省の調査で分かった。厚生年金基金は企業年金の1つで、累計の未払い額は1012億円に上り、平均で1人当たり約70万3000円。 受給資格があることに気付かずに請求していない人が多いとみられるが、約3割に上る4万7000人は基金側が住所を把握できておらず、基金からの通知が届いていない可能性がある。 厚生年金基金側が、国の代行で厚生年金の一部を運用したり給付することもあることから、厚労省は、社会保険庁のデータを基金側に提供し、今後は自治体に情報提供を呼び掛ける方針。 調査は3月末時点で、解散や代行の返上を予定している基金を除く610基金を対象に実施。累計未払い額は966億円だった昨年に比べ、46億円増加した。 厚生年金基金の受給者は、3月末現在で246万人、受給額は年額で9657億円となっている。
【共同通信】
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)