欧州で銀行国有化相次ぐ 金融危機が深刻化【ロンドン29日共同】米国発の金融危機は29日、欧州の金融機関が相次ぎ経営破たん、国有化される深刻な事態に発展した。ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3カ国政府が同日、ベルギー最大の金融グループ、フォルティスを共同で部分国有化すると発表したほか、英政府も中堅銀行ブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)の一部事業の一時国有化を表明。アイスランドはグリトニル銀行の株式75%を6億ユーロ(約920億円)で取得し、同行を事実上国有化すると発表した。 いずれも米サブプライム住宅ローン問題の影響で経営が悪化し、動揺が続く金融市場からの資金調達が困難になっていた。米国に続く欧州の危機拡大は、日本をはじめアジアなど世界の市場への影響が必至だ。 一方、ドイツ政府は29日、資金繰りが悪化していた不動産金融大手ハイポ・リアル・エステートに対し、ドイツ民間銀行団と共同で最大350億ユーロ(約5兆3000億円)の融資枠を中心とする緊急支援を実施、経営破たんを回避したと発表した。
【共同通信】
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