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【福井】県立病院の院内に夜間保育施設 医師確保へ高まる期待2008年9月30日 女性が働きやすい職場づくりを目指し、福井市の県立病院は院内に夜間用の保育施設を設置した。研修医の受け入れ施設でもある同病院で子育て支援が進むことは、全国的に増えている女性医師への絶好のPRとなり、将来的な県内の医師確保にもつながると期待されている。 県医務薬務課によると、全国の医師国家試験の受験者に占める女性の割合は、二〇〇〇年の30・6%から〇七年には33・4%に増加。福井大医学部では女性入学者の割合が一九八〇(昭和五十五)年の11・8%から二〇〇七年の41・1%に大幅に増加している。 「星の子」と名付けられた県立病院の保育施設は、和室と洋室の二部屋があり、広さは計約四十平方メートル。利用時間は月、水、金曜の午後四時−翌朝九時まで。一回の利用料金は食事代の千円にとどめた。定員は五人で、現在は二人の子どもが利用している。 同病院のアンケートによると、職員約九百人のうち、乳幼児がいる職員は百七十−百八十人。今後は職員の要望や病院の経費負担、確保できる保育士の数といったバランスを見て、定員や時間の拡充を検討していくという。 県内ではほかに、十六の病院が職員用の保育施設を設けており、最近では昨年九月に福井市の福井赤十字病院が開始した。 (小柳保志)
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