北朝鮮の朴吉淵外務次官は27日、国連総会一般討論演説で日本を名指しし「朝鮮とほかのアジア諸国を侵略、数百万人を虐殺した歴史を美化する唯一の戦犯国」と批判、「安全保障理事会の常任理事国になるべきではない」と訴えた。
日本は奥田紀宏・国連次席大使が議場で反論権を行使、「戦後の日本は国際平和と繁栄に献身してきた」と強調した。両国はさらに反論を繰り返し、一般討論では異例の非難の応酬となった。
朴次官は、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除していない米国についても「(6カ国協議の)合意を破った」と非難。「対抗措置は避けられない」として、寧辺の核再処理施設再稼働への動きを正当化した。(ニューヨーク=中前博之)
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