名古屋市を中心に愛知県内全域と三重、岐阜県の一部で夕刊紙を発行する社団法人「名古屋タイムズ社」(本社・名古屋市)が10月31日付で休刊することがわかった。創刊は46年5月21日で、通称は「名タイ」。同社は社告を近く掲載し、正式発表する。
同社は、中日新聞社の関連会社。休刊理由について、同社は「コメントできない」としているが、関係者によると、広告費の減収や新聞用紙の値上げなどから休刊を決めたとみられる。制作・印刷部門を受け持つ別会社「名古屋タイムズ印刷」は存続する方針を決めているという。
同社ホームページによると、発行部数は04年4月で12万1390部。名古屋市内の宅配が43.6%、同市以外の愛知県内の宅配が26.7%、地下鉄や鉄道の駅売店やコンビニなどでの1部売りが27.9%となっている。
同社はほかに、63年から姉妹紙「レジャーニューズ(創刊当時はレジャータイムズ)」を発行している。
信用調査会社によると、従業員は95人(6月現在)。今年3月期決算では、売上高は11億4968万円で7673万円の赤字だった。今年5月から購読料を月決め2245円から2500円に改定、1部売りの定価も100円から120円に値上げして増収を図っていた。