福岡市立こども病院・感染症センター(同市中央区)の人工島(同市東区)移転整備問題で、同病院の患者家族らでつくる市民団体は28日、移転の賛否を問う住民投票条例制定を市に直接請求するための署名活動を終えた。団体は「請求に必要な署名数は超えた」としている。
団体は1カ月で、10人分の署名が書き込める署名簿約4000冊を集めたといい、今週内に市に提出する。市は請求に必要な市内有権者の50分の1(約2万2400人分)を満たしているかどうか審査し、問題がなければ、吉田宏市長は市議会を招集。賛否の意見を付け、条例案を提案する。
移転整備については市議会が今月24日、人工島での病院用地取得議案を可決したことで事実上決定したが、患者家族らは「市中心部から遠く、救急搬送に問題がある」と反対している。
=2008/09/29付 西日本新聞朝刊=