女性の間で急増する乳がんですが、乳がん発症と肥満の関係など、乳がんになるリスクなどについて専門の学会が初めて指針をまとめました。
これは、日本乳癌学会がガイドラインとして発表したものです。乳がんの発症が生活習慣や食生活などとの関連で、よく話題にされていますが一部で混乱もみられることから、最近の科学的な検証をもとに改めてまとめたものです。
それによりますと、まず、アルコール飲料の摂取が乳がんのリスクを高めることは、ほぼ確実だとしています。また、閉経した女性の場合、肥満が乳がんのリスクを増加させることは確実だとしました。
最近注目されているイソフラボンの摂取との関係では、大豆食品、イソフラボンの摂取が乳がんのリスクを下げるかどうかは、証拠が不十分であり、結論付けられないとしています。
さらに、出産経験のない女性は、出産経験のある女性と比べて乳がんのリスクが高いことは確実なことで、閉経後の女性の場合、運動がリスクを下げることは、ほぼ確実だとしました。
この「乳癌診療ガイドライン 疫学・予防」は一般の書店でも求められます。(29日05:44)