▽過労の現場報告
医師不足が心配される小児医療の現状を考えるシンポジウム「みんなで学ぼう、語ろう、守ろう!岩国の小児(救急)医療」が二十七日、岩国市の市医療センター医師会病院であった。同市医師会が主催し、子育て中の母親ら約百十人が参加した。
夜間の時間外診療が重なり、小児科医が過労に陥っている実態を現場の医師が報告。小児医療の勉強会を続ける保護者の会の溝田瑩貴副代表は「受診すべきかどうか、親が適切な判断をすれば、医師の負担を減らせる」と呼び掛けた。
十カ月の長男を持つ同市立石町、主婦山本広美さん(36)は「不安からすぐに病院に行ってしまうが、正しい小児医療の知識を身につけたい」と話していた。(和多正憲)
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