ロサンゼルス(AP) カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の数学者チームが、世界中のコンピューターを活用したプロジェクトを通じて1300万けたの新たな素数を発見した。インターネットの権利保護団体、米電子フロンティア財団から賞金10万ドルを授与される見通しだ。
素数とは1、7、11のように、その数字そのものと1でしか割り切れない数字。新しい素数は、「2のP乗−1」で表わされるメルセンヌ素数(Pも素数)としては46番目となる。今回UCLAが発見した素数のPは43,112,609だった。UCLAによるメルセンヌ素数発見はこれが8番目。さらに次の素数探しに着手する意向だという。
メルセンヌ素数探しはインターネットを活用したプロジェクトの「GIMPS(Great Internet Mersenne Prime Search)」で実行され、世界で数千人が参加して、未使用時のコンピューターをインターネットで結んで膨大な計算を処理していた。
UCLAは学内の「Windows XP」搭載コンピューター75台でGIMPSと連携、8月に今回の素数を発見した。別のコンピューターを使って違う計算方法でも確認したという。
米電子フロンティア財団はインターネットを通じたコンピューターの利用協力を促す目的で、1000万けたを超すメルセンヌ素数の発見に賞金をかけており、素数が来年にも正式発表されるのを待って賞金を授与する見通し。