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中山前国交相、再び大阪批判 橋下知事「戦略的な発言」

2008年9月29日

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 国土交通相を辞任した自民党の中山成彬衆院議員(宮崎1区)が29日、TBS系番組「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、「大阪では(日教組から)いじめられるから校長のなり手がいない」と述べ、大阪批判を繰り返した。

 番組の中で、大阪は日教組の組織率が低いが、全国学力テストの結果が悪いと指摘されて、中山氏は「文科相のとき、大阪に視察に行けなかった。日教組が私を入れさせないんです。私は組織率のことを(問題だと)言っているわけじゃない」と反論した。

 さらに、大阪府の橋下徹知事からエールを受けたとの認識を示し、「大阪府は職員組合とのなれ合いでずっとやってきて財政破綻(はたん)にひんしている。民主党政権になれば日本全体が大阪府みたいになってしまう。大阪では(日教組から)いじめられるから校長のなり手がいない。校長はへとへとになっている中、命をかけて闘っている。橋下知事も命がけだと思う」と話した。

 これに対し、大阪府の橋下知事は「(教育行政について)言わんとするところの本質部分は理解できる。辞任はご自身の判断。表現方法についても僕が偉そうにとやかく言える立場にないが、前大臣は選挙の洗礼を受けようと思っているのだと思う。選挙前でもあり、極めて戦略的な発言だと思う」と話した。

 大阪府教職員組合の新居晴幸・中央執行委員長は「中山氏は自民党が流布している、誤った考えを述べた。日教組に偏見を持っているが、組合員こそ一番頑張っている。教育委員会と組合と校長は三位一体。対立ではなく、連携している」との考えを示した。文科相時代に大阪に視察に行けなかったとの発言については、「その件はわからない」と述べた。

 大阪府教委事務局は、中山氏が文科相を務めていた時期に事務局にいた職員や関係各課に問い合わせたが、視察などの依頼があった事実は確認できなかったという。職員は「大臣から依頼があれば断るはずがない。ましてや教組がらみが理由になることはあり得ないが……」と当惑した。

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