「中国『残留日本人孤児』の尊厳を守る兵庫の会」(神戸市東灘区)は17日、日本語が不自由な孤児らの通院支援などのため、孤児の相談を受け付ける「支援・相談員」に孤児の2世、3世を積極的に採用するよう、県に要望した。
同会は孤児や支援者らで構成。孤児らが抱える課題を調べるため、今年7月に県内の50人にアンケートを実施した。
その結果、9割以上の人が健康不安を訴え、うち約3割が言葉の問題などから「通院が不十分」と感じていた。比較的早くから支援・相談員に2世を採用した尼崎、明石両市では相談活動の成果が上がっていることから、同会は「健康不安を解消するためにも、献身的な働きができる2世、3世を積極的に採用してほしい」と求めた。【樋口岳大】
〔阪神版〕
毎日新聞 2008年9月18日 地方版