2008年9月28日 20時9分更新
岡山県を代表する民謡、下津井節の日本一を決める全国大会が岡山県倉敷市で開かれました。
下津井節は、江戸時代に今の倉敷市下津井の港に立ち寄った船の船頭たちが風光明媚な景色を讃えて唄ったことが始まりとされる民謡で、船乗りたちによって全国に広められたと伝えられています。
大会には、地元倉敷市のほか東京や兵庫などから民謡の愛好家100人余りが出場し、28日は、予選を勝ち抜いたおよそ40人が三味線や尺八の伴奏に合わせて自慢ののどを披露しました。
下津井節には、港の美しさに加え船乗りたちが船を巧みに操って港に入る様子なども描かれていて、大会では声の張りや節回しに加えて船乗りたちの気持ちをいかに表現できるかも審査のポイントになりました。
出場者の中には実際に下津井の港を歩き、風景をながめてから大会に挑んだ人もいて、1人1人が感情豊かに歌い上げるたびに、会場からは、大きな拍手が贈られていました。