近年クライミングがより一般的なスポーツとして社会に浸透してきました。
それ自体はとても素晴らしいことなのですが、結果として大きな事故が年々増えてきています。
クライミングは自己責任のスポーツと言われていますが、近年の事故はご自身だけでなく、周りのクライマーや社会にも影響を及ぼしており、事故を減らす努力をすることが急務と思われます。
そこで2008年度は全社をあげて「お客様がより安全に楽しめる施設作り」に取り組んでいきたいと思います。
施設として行う取り組み、お客様の協力、ご理解が必要な取り組みの大きく2つの取り組みとなります。
なにとぞご理解、ご協力のほどをお願い申し上げます。
1.AEDの導入
お客様の心停止などの緊急時に備える装置です。近年JRの駅などでもみかける装置です。
比較的高齢者が多いpump1,pump2,大阪店の3店より導入します。(2008年2月1日までに実施)
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2.床材の変更
リードエリアの床材を、レスリングなどのマットに使用している床材に変更します。衝撃吸収性に非常に優れている30mmの化学繊維をリードエリア全面にひきつめます。
Pump2号店で2008年3月1日より導入し、半年間の試験期間後、pump1と大阪店にも導入する予定です。
3.救急救命インストラクターの資格取得およびテーピング、マッサージなどのスタッフの研修
救急救命のインストラクターを養成できるレベルのスタッフを1名、育成します。(2008年中)
その後、そのスタッフが各店で定期的に研修を行い、それぞれの店で緊急時に対処が取れる体制にして行きます。(時期は未定、できるところから順にやっていきます)
またアウトドアスクールに出向く全ての講師には、1年に1回の講習受講を義務付けて対応します。
C.P.R.(心肺蘇生法)BASIC + A.E.D.セミナーは2008年1月に受講済み。
INSTRUCTORの養成セミナーの内容は以下の通り。
■C.P.R.(心肺蘇生法)ADVANCED + A.E.D.セミナー
■Emergency Care(エマージェンシーケア)セミナー
■IINSTRUCTOR ADVANCED養成セミナー
■Taping Trainer(テーピングトレーナー)養成セミナー
■Sport Massagge(スポーツマッサージ)セミナー
4.お子様の利用方法の変更(2008年4月1日より)
4月1日より中学生以下のお子様の利用方法が変わります。(詳細はこちら)
基本的に中学生以下は親もしくはしっかりと監視監督が出来る引率者の同伴が必須です。
ただし中学生につきましてはクライミング1年以上の経験者で、テストに合格したお子様のみ、親、引率者なしでの利用が可能になります。(夜間などの時間規定あり)
またBpump系(荻窪、横浜)は小学生未満の児童のご入場はできなくなります。(含む見学)
その他の細かい内容につきましては受付に資料がございますので、お気軽にお問い合わせください。
5.オートビレイ器具(グリグリ、シンチなど)の使用制限 (2008年4月1日より)
過去3年のpumpでの事故例うち、救急車が出動した事故の50%、またグランドフォールによる重症の事故の約80%がオートビレイ器具(グリグリ、シンチなど)の操作ミスによるものです。
グラウンドフォールは、下にいる人への衝突での二重事故にも繋がるので、オートビレイ器具(グリグリ、シンチなど)の使用制限を設けることになりました。(2008年4月より)
■オートビレイ器具(グリグリ、シンチなど)のリードでのビレイは禁止になります。ATC,エイト環などをご利用ください。お持ちでない方は受付にて有料で貸し出しております。
■トップロープのビレイは従来通りokです。
6.安全に関するパンフレット、ビデオの作成
ジムでの危険やリスクをまとめた、より分かりやすくて理解しやすいパンフレットを皆様にお配りします。また重要項目をまとめたビデオも作成し、随時ジムでご覧いただけるようにいたします。
7.ルートセッターへの定期研修
ホールドが割れにくい取り付け方、お客様が事故を起こしにくいルート作りを行うためにセッターへの研修を定期的に行います。(実施中、継続する)
8.緊急時の非常出口への誘導看板の設置
消防法適合品の蓄光タイプで停電時にも適応できるように設置いたします。
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