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生活
救急搬送「1時間以上」が2割 北渡島・桧山など6圏域 昨年(09/29 07:14)昨年一年間の道内の救急搬送で、二十一の二次医療圏のうち「北渡島・桧山」や「日高」など六圏域で、119番通報から病院収容まで一時間以上かかったケースが百件を超え、その割合も二割を上回ったことが、道のまとめで分かった。脳卒中などは、発症から一時間以内の病院収容が必要とされるが、地域によって救急体制に大きな格差があることが、あらためて浮き彫りになった。 道は、道央圏に続く道内二機目のドクターヘリの配置地域を選定する基礎資料とするため、道内の各消防本部の昨年の搬送件数を二次医療圏ごとに集計した。 救急搬送は道内全体では一万九千四百八十九件あったが、そのうち13%にあたる二千五百六十四件が一時間以上の搬送だった。一時間以上が「百件」「二割」を超えた六圏域は、41・8%の「北渡島・桧山(渡島管内八雲町や長万部町など)」、39・5%の「日高(日高管内)」、39・1%の「根室(根室管内)」などの順だった。六圏域の一時間以上の搬送の合計は千百十五件に上り、全道の一時間以上の搬送の約半数を占めた。 また、「北渡島・桧山」「日高」「根室」と「宗谷(宗谷管内)」は、隣接する医療圏に運び出した件数も、全体の二割を超えた。 道は二十四時間の救急医療体制を、各二次医療圏内で確保することを目指しているが、これらの医療圏では、脳神経外科など救急医療に対応できる医師や医療機関が不足しているため、救急搬送時間の長時間化につながっているとみられる。 |
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