「日教組をぶっ壊す」など、問題発言を繰り返してきた中山成彬国土交通大臣が、28日午前、発言の責任をとって辞任しました。就任わずか5日での辞任に県民からも厳しい声が上がっています。(辞任会見する中山国交相)「(補正予算などを)スムーズに審議していただくために身を引くことを決意した次第でございます」中山大臣は、今月25日、報道各社とのインタビューで、「成田空港建設への反対闘争はごね得」などと発言し、翌日、謝罪しましたが、27日、地元・宮崎で、「日教組をぶっ壊す」などと、再び持論を展開、与野党に批判の声が広がっていました。このため、中山大臣は、28日午前、麻生総理に辞表を提出、就任わずか5日で辞任に追い込まれました。(中山成彬国土交通大臣)「(日教組批判は)はっきり申しまして確信的にあえて申し上げました」「何が今の日本をだめにしているのかということをちゃんと伝えるのも政治家の仕事だろうと、責務だろうと、そう考えたときに(発言を)決断しました」宮崎市でも号外配布(県民)「県民無視の自分勝手な発言だと思う、県北の方は(高速道路整備に)期待されていたと思うので、いろんな問題がある中で、あまりにも軽はずみな発言だ残念だ」「ああいうふうに気持ちをすぐ発言してしまう人なので辞めたほうが良かったと思う」中山大臣は、地元の支持者などに、辞任を説明するため、28日午後、宮崎に戻りました。(中山国交相)「国土交通大臣になって、県民の皆様が大変喜んで下さったと思うんですよ。それをこうして辞めることになって、本当に申し訳ないなと」「日教組批判」は撤回せずに辞任した中山大臣。麻生政権発足直後の閣僚の辞任は、11月に行われる見通しの解散総選挙にも大きな影響を与えそうです。
続いて、中山大臣の辞任に対する自民と民主、そして知事の反応です。(自民党県連・緒嶋雅晃会長)「発言の重みを考えて欲しかった」「(選挙への影響は)全然ないとはいえないと思う。その影響がどの程度なのかは今のところ計り知れないというか、大変心配している」(民主党県連・井上紀代子代表)「辞任は当然」「自民党そのものが疲弊しきっている。崩壊していると言わざるを得ない」(東国原知事)「突然の辞任で地元も落胆は隠せない状況だ。選挙への影響は、宮崎1区では少なからずあると考える」