9月28日(日)放送
日系アメリカ人の“日本”

写真:外務省の招きで訪日した日系アメリカ人たち

 

アジア諸国の成長などで、日本の国際的地位が低下しているとも言われる中、いま、日本はアメリカとの関係強化を模索している。こうした中で“架け橋”として期待されているのが日系アメリカ人の存在だ。

これまで日系アメリカ人は、戦時中の強制収容所体験などを背景に、日本・日本人との距離を置き続けてきた。そこで3月には、外務省が、日系人に日本への関心を持ってもらう取り組みとして、アメリカ各界で活躍する日系人13人を日本に招待、福田首相も面会した。

日系人の間でも、自らのアイデンティティを知り、日本との関係を前向きに考えようとする動きが出ている。7月には、日系人700人が一堂に会する「全米日系人総会」が開かれた。

だが一方で、日系人は、世代が進むごとに「アジア系アメリカ人」という新たなアイデンティティに依拠するようになっている。
戦後60年の歴史も振り返りながら、自らのアイデンティティ、そして日本との距離を模索する日系人のいまを見つめる。

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