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中国の有人宇宙船「神舟7号」が無事帰還

2008年9月28日20時34分

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 【酒泉(中国甘粛省)=小林哲】中国初の船外活動に成功した有人宇宙船「神舟7号」が28日午後5時38分(日本時間午後6時38分)、地球の周回を終え、内モンゴル自治区の四子王旗着陸場に帰還した。神舟は99年に打ち上げた1号(無人)から、連続7回の成功となった。

 中国中央テレビによると、同日午後5時(日本時間同6時)ごろ、3人を乗せた帰還船が軌道船から切り離された。その後、大気圏に再突入。パラシュートを開いて速度を落とし、逆噴射して着地した。

 約40分後、開かれたハッチからチャイ(チャイは櫂の木へんを取る)志剛飛行士ら3人が担ぎ出され、手を振った。チャイ氏は「栄誉ある使命を果たせた。祖国を誇りに思う」と話した。

 北京の管制センターで着地を見守った温家宝(ウェン・チアパオ)首相は「我が国の宇宙科学技術における大きな勝利だ」とたたえ、スタッフと握手をして労をねぎらった。

 神舟7号の飛行時間は25日夜の打ち上げから約70時間に及び、船外活動のほか、小型衛星を使った通信実験なども予定通り行った。

 神舟は、10年ごろに打ち上げ予定の8、9号でドッキング実験を行い、成功すれば量産に入る。将来は、地上と宇宙ステーションを結ぶ往復手段として、外国を相手に物資や飛行士の輸送を請け負う事業化も検討されている。

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