オーストリアで極右政党躍進 国民議会選挙【ウィーン28日共同】オーストリアで28日、社会民主党と保守の国民党の2大政党による大連立政権崩壊に伴う国民議会(下院、定数183)選挙の投開票が行われた。内務省の結果予測(開票率約58%)によると、社民党が得票率29・6%で国民党の26%をリードしているが、ともに前回の30%台半ばから低下。極右の自由党が18・3%(前回11%)で躍進。結果判明後に連立交渉が本格化する。 再び大連立となる可能性が高いが、欧州連合(EU)に批判的立場の自由党が政権入りした場合、新基本条約「リスボン条約」の早期発効が困難になっているEUにとって懸念材料となる。2000年に同党が政権入りした際には、EUが制裁措置を発動したこともある。 社民党と国民党は税制、教育、医療をめぐり対立。また、社民党がEUに関する国民投票実施に言及したことから任期途中で連立が崩壊した。 自由党から05年に分裂したハイダー党首のオーストリア未来同盟も9・8%(同4・1%)と大幅増。緑の党は9・5%(同11%)。
【共同通信】
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