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闇サイト殺人初公判、3被告が起訴事実ほぼ認める

2008年9月25日13時3分

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 名古屋市千種区の会社員、磯谷利恵さん(当時31)を拉致、殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた3被告の初公判が25日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)で始まった。インターネットの「闇サイト」で知り合った3被告は罪状認否で、一部の行為を否認したほかはおおむね起訴事実を認めた。

 3被告は、愛知県豊明市、元新聞セールススタッフ神田司(37)▽名古屋市東区、無職堀慶末(33)▽住所不定、無職川岸健治(41)で、川岸被告の弁護人は「殺害方法の順序と共謀の時期は争う」と述べた。堀被告は「手錠をかけた事実はない」、神田被告は「脅迫の文言は争う」と、それぞれ一部を否認した。

 争点となった、殺害と死体遺棄の共謀がどの時点で成立したのかについて、検察側は冒頭陳述で、拉致当日の昨年8月24日の午後3時ごろ、名古屋市緑区に止めた川岸被告の車の中だったと指摘。当初から殺害目的の計画的犯行だったと主張した。共謀の際、神田被告が「最後は殺しちゃうけどいいよね」などと2人に提案したと述べた。

 一方、川岸、堀両被告の弁護側は、共謀が成立したのは「殺害現場」だとして計画的犯行だとする検察側主張を否定した。神田被告の弁護側は「(同日午後7時ごろ)犯行に向かうために車に乗り込んだ時点」まで共謀はなかったとしたうえで、「最後は殺しちゃう」という神田被告の発言はなかったと否認した。

 また、検察側は、3被告が磯谷さんとは別に、パチンコ店の常連客や堀被告の顔見知りのダーツバーの経営者を襲撃する計画を立てて張り込みまでしたが未遂に終わった、とも指摘した。

 公判は午後も続き、証拠調べが行われる。判決は来年3月18日に言い渡される予定。

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