
銃殺の家 2/2
台所には、色んな物が散乱している。
だがよく見ると、殆どが事件後の日付のものだ。
他の部屋も、荒れた状態になっている。
階段で2階へ。
2階にもかなりの残留物が散乱していた。
服や布団も、なぜか残っていた。
生活雑貨が、打ち捨てられたような状態になっている。
そろそろ空が明るみ始めたため、探索を中止した。
この廃屋を探索して、色々と気になることが出てきた。
そして、当事の記録等を調べ、仮説を立てて一つ一つ検証していった。
事件全体を通して感じる不自然さ、そして・・・
この廃屋には関わらない方がいい。
それが結論だった。
今まで、深夜に白装束に追いかけられたり、右翼の街宣車にスピーカーで怒鳴られて呼びつけられたりもしたが、それらとは比にならない恐怖があった。
もちろん、心霊的なものなどではなく、実際に身に降りかかるリアルな危険として。
この廃屋には、本当に関わらない方がいい。
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