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断酒:きょう全国大会 「勇気」を持とう--連盟近畿ブロック長の仲村さん /滋賀

 全日本断酒連盟の第45回全国大会が28日午前10時、大津市の県立体育館で開かれる。テーマは「勇気ある断酒」。同連盟近畿ブロック長の仲村隆夫さん(63)=野洲町=に大会や断酒について聞いた。【聞き手・辻加奈子】

 断酒連盟は酒に苦しむ人やその家族らを救い、酒害防止の啓発に取り組む自助グループです。自殺や飲酒運転事故が大きな社会問題になっていますが、アルコール乱用が原因の場合も多い。会員の3分の2は自殺を考えたことがあるといいます。

 私は就職後に酒量が増えました。朝から飲むようになっても、若くて仕事もしており、自分がアルコール依存症とは思っていませんでした。31歳で断酒会に通い始めましたが止められず、34歳で自殺を図った後、ようやく断酒しました。

 アル症は「否認の病」と言われます。患者は全国で推定82万人ですが、連盟の会員は約1万人。大半が「明日やめればいい」と思っているのです。しかし、アル症かどうかは、家族がどう思っているかが一つの基準。「もうやめて」と言われたら病院へ行くべきです。

 酒を断つのは「勇気」です。自らの間違いを認め、酒の誘いを断り、他人を許す勇気。アル症はやっかいな病気ですが、回復できます。私たちは小さな力を集結し、少しでも社会の力になりたいと願っています。

 入会などの問い合わせは全日本断酒連盟(03・3863・1600)。ホームページ(http://www.dansyu-renmei.or.jp/)もある。

毎日新聞 2008年9月28日 地方版

 
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